不動産事務手数料って?ローン事務手数料って?
- saeki424japan
- 5月1日
- 読了時間: 7分
不動産は一生に一度のお買い物。
取引は基本高額で、本体費用だけでなく諸費用も高いものです。
不動産購入時には、仲介手数料(仲介してもらった場合)は一般的ですが
最近では不動産事務手数料やローン事務手数料といった名目でとることも。
しっかりこれらに関する知識をつけて、余分な支払いはしないように
気を付けたいものです。
不動産取引での費用
主に不動産を『購入』『売却』の話をしていきます。
不動産取引でかかる費用はざっくり以下の通り。
まずは購入する場合。
続いて売却する場合
ざっくりとこんな感じです。細かい所でいうと契約書に貼る印紙だったり、住民票や印鑑証明書が必要だったりします。固定資産税も日割り計算や月割計算だったりしますね。
地域によって払い方が違う場合もあります。例えば買主が負担する『登記費用』を折半するなどですね。
本題:不動産事務手数料とは?ローン事務手数料とは?
長いプロローグでしたね(笑)ここからが本題です。『不動産事務手数料』
をネットで調べていると、たくさん出てきますね。悲しいかな。
総評として支払わなくてよし!!
ネットで検索すると『書類作成のため』だったり
『銀行への融資に有利になりますよ』なんて
話していただいているんですね。
まず不動産事務手数料ですが、これはマジでわからんwww
不動産屋が仲介業務でいただく報酬には上限があります。
先の項目で触れた『3%+6万×税』
例えばですが、仲介手数料が100万が上限の取引があったとしますよね。
この中で仲介手数料を80万頂いて、20万を事務手数料としていただくのは分かります。
ですが大概は100万+20万をいただいてますよね。違反なわけです。
ちなみにローン代行手数料に関しては『金銭貸借の代行業』に当たるそうです。
具体的に言うと、その不動産屋が貸金業に登録していたり
銀行代行の登録なりしていればその業務を行えるそうです。
(ちなみに沖縄ではほぼ登録して無いそうです。by金融機関融資担当の友達)
いずれにしても不動産を購入する際に『媒介契約書』を締結して
そこに頂く報酬が明記されますので、しっかり確認しましょう。
(余談ですが、売却の時は媒介契約書を交わすのが一般的ですが、購入の際はしない場合が多く感じます【沖縄の例】売却でも交わさない場合も多いらしいです。私は売却は交わしますが購入はやらないかな。開業したのでこの期にするようにします!!)
対処法について
でもね、なかなか難しいと思うんですよ。心境的に考えてもそれを知るときは
『もう買う!!』と人生でも最高潮にウキウキしているときですよね。
そんな中で訳わからん(しかも払える程度の)お金を請求されても
払っちゃうわけですよ。しかも不動産屋さんも営業上手なので
『今買わないと無くなっちゃいますよ!!』とプレッシャーをかけてくるわけですよね。
一応対処法として挙げておきます。実際に思いつくものから、もし私が逆の立場なら『こう言われたら嫌かも』と思うものを考えてみました(私はやっていませんからね!!←重要)
見積書を出してもらう
時間に余裕がある方はこれをしてみた方がいいでしょうね。
その項目の中に『事務手数料』なんてあったなら、ツッコむチャンスでしょう。
きっと軽くいなされると思います。先ほど話した『書類作成の費用です』だったりで。
特に新人さんなんかは当然の費用だと思っているケースもありますから注意しましょう。
もしその物件を諦められるのなら引きましょう。
諦めきれない場合は2パターン紹介します。
① 指摘して『これは本当はネットで払わなくていいって聞いたんだけど?』
と言ってみる。
自分は多分こう聞かれたら”うっ(;^ω^)”ってなりますね。
話は変わりますが、巷では『仲介手数料無料』なんてのもあります。
ですが私はこの仲介手数料はもちろんもらいます!!
これは相応の対価としていただくからです。嫌ならよそに行ってとお願いします。
気持ちよく良い仕事をしたのにそれを蔑ろにする人とはお付き合いしたくありません。
なので『ネットで払わなくていいって聞いたけど?』という問いには
『でしたらウチで取引していただかなくて結構です。お引き取り下さい』
と言うでしょうね。
ただ、この件については本質を知っていたら後ろめたいと思います。
なのでオドオドするかもしれませんね。試してみてください。
まぁ、これを指摘して後から『勘違いでした』とか言って項目を消すと
(´Д`)ってなるけどw
② 決済直前で『この金額は払わないよ?』という。(上級者向け)
先の指摘をするのは、最悪買えない可能性があります。
『じゃあよそに行ってください』となる可能性があります。
私なら『必要経費なので支払えないなら契約できませんね』とか言いますかね。
何度も言いますが私は取らないですからね!!!!!
不動産屋さんの心理的に、実際にお金を払う段階になると
売主、司法書士、測量士などはほぼ準備を終えています。
ここで契約が消えるのは非常に嫌ですね。測量なんかは終わってるので支払は発生するし
なにより売主に申し訳ない。(多分契約が飛ぶなら”買主のせいで!!”とか言うんでしょうけど)ここでは契約を飛ばすことは考えないほうが良いでしょう。
飛ぶと違約金が発生するからです。
なのでどうしても欲しい場合は見積もりの時点ではスルーするとか。
ただし書面を残してしまうとまずそうです。
契約の際に購入者も『媒介契約書』というものを書かされます。
ここに項目がありますので、同意したら旗色が悪そうな気がしますね。
最悪ごねて不動産協会に相談する手もありますが。とはいえ違法は違法なので
決済の直後などに言いだしづらい場合は、後日その不動産屋に電話で
『この項目のお金は払わなくていいらしんだけど、一度不動産協会に相談して
みようと思う』
と聞いてみるのなんてどうでしょう?これで還付されますかね?
ちなみにもしそう聞かれたら非常に嫌な感じがします。
やってない(3回目)
仲介業者を変更する
そもそも不動産仲介はどの仲介業者を入れても大丈夫です。
特に建売なんかはだれでも間に入れます。まぁ、なので『不動産仲介手数料無料』
なんてのが際立つんですけどねw
これを引き合いにして『〇〇という会社は無料って聞いたんだけど?』
とかよさそうですね。
私ならこう聞かれて、それが仲介手数料なら『面倒だな』って言ってお断りしますがね。
そう言われると薄利多売(不動産のイメージと離れてますが本当にこんな感じです。
特に大手)でやってるので、余分な20万より確実な100万を確保しようとするかも
しれませんね。
ただこれは事前にチェックしておいたほうが良い事もあります。
他業者も広告を載せている場合は有効です。載せていない場合は厳しいかもしれないので
同じく購入できなくなる可能性があります。
カマをかける分には有効かと思いますのでご参考に。
他の不動産屋も『あとはお金だけ支払う』だなんて、カモがネギしょってくるみたいなもん。まぁ同じように媒介契約書とか気にはしますけど。
それがあると私ならお断りしますね。もし無理なら『後から還付スタイル』
に切り替えましょうか。
とても大事なこと ※必読※
以上、対処法などを考えてきましたが注意点が一つ。
この方法はあくまでアドバイスであり、実際試した方法ではありません。
これにより被る損害(例えば不動産が買えなくなった、結局還付されなかった等)
といった苦情は一切受け付けませんのでご注意ください。
皆さんが良い不動産取引ができることを祈っております。
おまけ
以前ネットで『弊社では不動産事務手数料無料!』と書いてある広告がありました。
ここまでこの記事を読んでいただいた方は『当たり前だろ!』と思うかもしれませんがね。私にはこんなトラブルが想像できるわけですよ。
契約の段になって営業マンとお客さんのシミュレーション
営業マン『ではお支払いいただく金額はコチラになります。』見積書出す。
客『・・え!?めちゃめちゃ高くない?なんで○○万もするの!!??』
営業マン『?どうしてですか?』
客『だって”不動産手数料”は無料なんだろ!!それならもっと安いはずだろ!!』
営業マン『〇〇さんw 無料なのは”事務”手数料であって、”仲介”手数料は
当然かかりますよ~w も~!面白いこと言うんですね~www』
客『・・・え・・!?』
もはやワロエナイ・・・(;^ω^)
これじゃ不動産屋がクリーンなイメージを手に入れるのはまだまだ先かもしれませんね。
お読みいただきありがとうございました。
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